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モンストスタジアムの大会考察ブログです

【仙台】冥黒の女王

こんにちは隹ナムです。

10月27日に開催された仙台大会の考察をしていきたいと思います。

今回は決勝ラウンドで使用された冥黒の女王についてです。

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ベスト8 今池壁ドンズαvs4Sleepers

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前回王者今池壁ドンズαと地元仙台の4Sleepersの一戦。

解説のS嶋氏が「TAラウンドでは見ていて分かるくらい緊張していた」という4Sleepers。地元の期待に応えることはできるのか。

お互い順調な滑り出しを見せるも4Sleepersはバトル3のガシャドクロ処理が上手くハマれずに抜けてしまう。ここで20秒近く離された4Sleepersだったが、バトル5で弁財天のSSを使いカッチン処理をしながらボスに大ダメージを与える。このダメージを生かし2手でバトル5を突破。バトル6の雑魚を1手処理し、先行する今池壁ドンズαに肉薄する。14手目のイシュタルで勝負をかけるくま選手。難しい角度でボス下に入っていくが弱点に恵まれず逆転勝利は叶わなかった。

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※逆転勝利とは行かなかった4Sleepers。弱点が下だったら・・・と悔しくなる良い追い上げだった。

 

ベスト8 練習不足。vsらぶましーん

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TA4位練習不足。とTA5位らぶましーんの一戦。

お互いに東京大会ではこの冥黒の女王序盤でミスが発生し、ベスト8敗退となった苦い思い出がある。

勝負はまたもや序盤から動き出す。練習不足。の2手目でカッチンの処理が残ってしまう。練習不足万事休すかと思われたが、なんとか最小限の被害でリカバリーしていく。一方、らぶましーんは順調に進んでいたが、弱点に嫌われて中ボス処理で少し時間がかかってしまう。ここで練習不足が追いつき、バトル4突破時点で2秒差まで詰め寄る。

ボス戦は両者一歩も引かず、接戦のまま最終ゲージへ。わずかに先行するらぶましーんだったが、ヘイムダルのSSが発動しない。後にLeadのゆう選手はTwitterで「ごめんなさい、SS押したのに押せてなかったです」と語っているが、ストライカーなら誰しも経験がある「押したのに押せてない問題」である。これは誰も責められまい

このSSが発動しなかったことによってできたわずかな隙を練習不足。のモンタナが超火力で押し切った。

非常に接戦となったこの試合だが、勝負を分けたのはバトル4中ボス弱点位置だと思っている。

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※中ボスを削り切り沸き立つ練習不足。この1打がチームの雰囲気を一気に盛り上げた。

先行するらぶましーんは完璧に配置されたノブナガを使って大ダメージを狙ったが、残念ながら弱点が上に行ってしまい中ボスの処理に時間がかかってしまった。バトル5でゆう選手のスーパーショットがあったもののどこか流れに乗れない苦しい空気だった。

逆に序盤のミスで苦しい展開の練習不足。はここまで粘り強く立て直しなるふぉい選手の1打で大きく差を詰めた。それまでどこか硬さのある練習不足。だったがこの1打以降、チームの雰囲気が変わり流れに乗ったように見える。

 

ここでもう一つ考察したいのが、らぶましーんのメタトロンピックだ。

東京大会でもピックしていたが、なぜメタトロンなのか。

素の攻撃力は確かに高い。だがSSはおそらく間に合わないし、有利属性でもキラーがあるわけでも無い。このピックならばモーツァルトの方がいいのでは無いかと思ってしまう。ではどこにメタトロンをピックする価値があるのだろうか。

私が見つけた長所、それはスピードが300という点だ。

注目したいのは2手目のあすら選手の1打。難しいカッチン4体処理だ。

どの編成も左のカッチン2体を倒し、ビットンの頭を超えて右のカッチンを2体処理するというルートを描く。ここを担うのがモーツァルトやイシュタル、ベルゼブブなどだ。4体処理するだけでも難しいこのショットだが、らぶましーんはそれだけでは終わらせなかった。初期配置の3rdを移動してくる中ボス下に絶妙に押し込んだ。この押し込みによって、しっかりと弱点を捉えて中ボスを削ることが可能なのだ。

初期配置で中心より若干右にいるノブナガをカッチン処理の最後で中心に寄せている。この絶妙な押し込みを可能にするのがスピード300なのだと考えている。これがスピード320のモーツァルトだと、3rdを通過してしまい、押し込んでも下壁に反射した返しで3rdが右に戻ってきてしまうのだ。早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ、スピード300のメタトロンは爆発友情も持っており、最適解だったのだろう。同じスピード300帯には獣神化ハーレーXがいる。攻撃力はメタトロンより高くSSも強いが、レーザー友情のため、レーザーバリアがあるこのクエストでは次点となったのではないだろうか。

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※右側から当たって3rdを中ボス下に押し込む見事な職人技だ。

そして、このノブナガの配置を起点に、猪八戒メタトロンのズラしでバトル4中ボス下のブロック内に上手く配置している。誤算だったのはノブナガと猪八戒が重なってしまったことだろうか。重なったことによってノブナガのショットで猪八戒が下にずれてしいボスとブロックの間でハマることができなかった。もしかしたら、本来はノブナガと猪八戒をブロック内に並べて弱点を待つ2段構えだったのかもしれない。

ただでさえ難しい2手目にさらに役割を持たせ、バトル4まで見据えた立ち回りをする計算し尽くされたスーパープレイだ。

(追記11/20)過去の記事を読み返していてわかったことがある。東京大会のベスト8でらぶましーんは今回とほぼ同じピックをしていた。アラブルズにモンタナ・イシュタルという強力なキャラクターを取られたことによって、バトル2の中ボス処理がキツイのではという考察をしたが、メタトロンの動きによって中ボス処理を安定させられるらぶましーんにとってはそれすら想定の範囲内だということだろう。さすがピックが得意なチームだ。

次戦、大阪では冥黒の女王がTAラウンドで登場する。らぶましーんの理想手に注目だ。

 

セミファイナル アラブルズvs今池壁ドンズα

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セミファイナル第2試合。先に1勝を挙げ波に乗るアラブルズ、ここまで負けなしの冥黒の女王でイーブンに持ち込みたい今池壁ドンズα。

試合はほぼノーミスの大接戦。バトル5ではRitoはん選手となんとかキララEL選手が同時にボスとブロックの間に挟まっていくスーパープレイを見せお互いに一歩も引かない、プロツアーにふさわしい一戦となった。仙台大会のベストゲームだろう。

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※普通に弱点に向かって打ちそうな状況だが、プロはここに入っていく。らぶましーんのゆう選手も狙って入っていたが、ここに入っていくのがプロクオリティなのだろう。

この激戦の勝敗を分けたのが、バトル6アラブルズ弁財天の停止位置だ。

不運にもブロックの上に綺麗に乗ってしまった。この弁財天の友情が発動しないアラブルズは思うようにダメージが出せずにあと一歩のところでこの1戦を落としてしまった。

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※運悪く弁財天が綺麗にブロックに乗ってしまう。アンチブロックがいないので誰も救出できない。

ちなみにアラブルズがピックしたラー獣神化、足の速い爆発友情持ちというところまでしか考察できていない。ラーより速い爆発友情持ちキャラクターだと号令SS持ちのモンストブライト獣神化がいるが、ボスへの友情火力を考えるとラーの方に分があるのかもしれない。もしくはブライトの足が速すぎるかだ。

正直、イマイチこのラー獣神化ピックは考察が出来ておらず、「ラーの方が可愛いから」と冗談でも言われたら素直に信じそうだ。

 

ファイナル 今池壁ドンズαvs練習不足。

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1戦目ヤマトタケルで勝利しツアー連勝に王手をかける今池壁ドンズαと、どこか吹っ切れたのかとにかく楽しそうな練習不足。

冥黒の女王で非常に安定した立ち回りを見せてきた壁ドンズと、なぜか2手目が決まらない練習不足。だが、まさしくその印象通りの試合となった。

2手目、cyu_yan選手のカッチン処理1体残しで遅れる練習不足。もはや慣れたのか首を傾げつつも落ち着いて進めるなるふぉいリーダー。ベスト8では上手くリカバリーできたのだが、「あと少し」が上手く削れずベスト8の時よりも各バトル1手づつ多くなってしまう。

圧倒的な速さで進む壁ドンズはバトル5を2:07というこれまでの最速タイムで通過。バトル6で手数はかかったが、おそらく相手とのタイム差を見た上での堅実な立ち回りだったのだろう。

次戦、大阪のTAラウンドは冥黒の女王。今池壁ドンズαは初のTA1位決勝ラウンド優勝の完全勝利を挙げることは出来るのか。練習不足。は2手目を決め、完全復活することは出来るのか。非常に面白いTAラウンドになりそうだ。

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※ブレイクダウンで紹介されたなんとかキララEL選手のショット。ヘイムダルを上げてバトル5に備える。

 

以上、仙台会場「冥黒の女王」の解説でした。

この記事を読んだ後に、もう一度ツアー動画を見て、新たな発見をしていただけたら嬉しいです。

それでは次回仙台会場「水駆ける天叢雲の皇子」でお会いしましょう

隹ナムでした


【第2戦 仙台会場】モンスターストライク プロフェッショナルズ2018 トーナメントツアー