MONGRA FAN

モンストスタジアムの大会考察ブログです

【福岡】ベスト8

こんにちは隹ナムです。

12月8日に開催された福岡会場を考察していこうと思います。

それでは今回は「ベスト8」編です。

f:id:furutori_namu:20181210160944j:plain

f:id:furutori_namu:20181210161056p:plain

まずはトーナメント表から見ていきましょう。

1位今池壁ドンズαが左下「炎撃の凶弾」を選択。難しいクエストだが今池壁ドンズαは自らこの炎撃に挑みにいく。ちなみに壁ドンズは4戦連続この位置(左下枠)からバトルラウンドをスタートしている。さらにその前、TA7位だったグランプリ2018決勝大会も左下枠から大逆転優勝。ゲン担ぎだろうか。

そんな今池壁ドンズαに戦いを挑んだのが、地元九州代表はなっぷ。順番的にはアラブルズに当たる事も出来たが、あえて今池壁ドンズαを指名。ポイント的にはベスト8で負けると後がなくなってしまうはなっぷ。さらには壁ドンズを落としたところでランキングにはほぼ影響がない。むしろ争っているチームに優勝されるくらいなら、壁ドンズにどんどん逃げてもらった方が、ポイント計算としてはお得だ。王者壁ドンズに勝てば勢いがつくとは言え、絶対的な勝算がなければ挑まない危険な賭け。非常に面白い一戦となるだろう。

上側2枠も非常に熱い組み合わせとなっている。TA4位の【愛】獣神亭一門がTA2位のGVに挑む。TAの順番的に右下の枠で相手を待ち受ける事も出来たが、ポイント計算をしての選択だろう。まだ手の届くGVを落とし、最終戦まで混戦に持ち込みたい攻めの姿勢だ。

TA6位の練習不足。はTA3位、前戦からの波に乗る4Sleepersを指名。こちらもポイントランキング4位の4Sleepersを逃したくない考えだろう。ツアーファイナルに向け各チーム熾烈なポイント争いを演じている。

ここまで多くの試合が行われたが、GVvs【愛】獣神亭一門、4Sleepersvs練習不足。はグランプリ含め初顔合わせ。どんな試合になるか楽しみだ。

 

ベスト8第1試合 4Sleepers vs 練習不足。 

f:id:furutori_namu:20181211140126j:plain

福岡の幕を開けたのは4Sleeprsvs練習不足。の4位争い。

TA上位の4Sleepersは先攻オセローをピック。しかしこの展開は予想済み。返す後攻練習不足。はこれまで使われてきたマナではなくカマエル・ペリーをピック。相手の貫通戦力を削ぐ。その後、ルシファーや高杉など、過去のグランプリでは見られなかったキャラクターがピックされていく中、練習不足。が最後にピックしたのは神化のラミエル。会場が沸きそれに応える練習不足。、もはやオセローの対抗でマナをピックする時代は終わったと言わんばかりだ。

試合はオセローの配置に気を配る4Sleepersに対し、4体の火力で先行する練習不足。という流れ。繊細な調整が必要なオセローだが、4Sleepersは落ち着いてオセローの中央配置を守っていく。練習不足。はとにかく先を急ぐ。後半になればなるほどオセローの火力に太刀打ちできない。順調に逃げる練習不足はおそらくバトル6のボス裏にラミエルを配置し、全敵ロックオン衝撃波と扇型拡散弾を弱点に当てる作戦。最速10手、想定は11か12までには終わらせる戦いだろう。通常のオセロー編成相手ならば十分戦える計算だ。

しかし悪夢のような偶然が起きる。あとを追う4Sleepersのバトル3からバトル4への移動時、若干右下にいたルシファーが中ボスに押し出され、中央付近に移動した。これがオセローとほぼ重なりこの後のバトルで驚異的なダメージを叩き出す。

それまで先行していた練習不足。だったが流石に10手2:05のタイムを出されてはなす術が無い。試合後、あっぱれと拍手を送ったようにこれは4Sleepersが速かった。これから紹介する第2戦GVの赤刃が13手2:35。本来であればこの手数とタイムと比較しての勝負なのだが、今回は本当に運が悪かったとしか言いようがない。編成を検証してみるとこの練習不足。の編成は配置が非常に難しい。映像を見るとおそらく自分たちの理想の配置にはなっていないように見えるのだが、それでも十分オセローと渡り合える流れは作っていた。負けはしたものの、是非最後までの手順を見てみたい面白い編成だった。

4Sleepersも自身で120点と評するように狙って出せるタイムでは無い。だが、運だけではなくオセローの配置など丁寧なプレイが勝利を呼び寄せた。

f:id:furutori_namu:20181211143559g:plain

▲重なったルシファーとオセローの凄まじい火力でバトル4が1手で終わる。


ベスト8第2試合 GV vs 【愛】獣神亭一門 

f:id:furutori_namu:20181211140200j:plain

続いて第2試合はGVvs【愛】獣神亭一門。

TA4位の獣神亭はGVとの対戦を避けて先攻の取れる山にいく事も出来たが、攻めの姿勢でランキング3位GVのポイント獲得を阻止しにいく。あえて後攻チャレンジに行った獣神亭。何か秘策があるのかと思ったが、非常に疑問の残るピックとなってしまった。

当然先攻のGVはオセローを選択。返す後攻獣神亭だがマナと出雲をピックした。これがこの勝負の明暗を分けた。第1試合の練習不足。とは逆にこれまでのオセローvsマナの流れを持ってきた獣神亭。確かに獣神化出雲は強い。GP 2018の幕張でやられたアラブルズのポルトスよりも強い。しかし、マナ編成の肝はそこではない。後半火力の勝るオセロー編成に対し、マナ編成は初手でバトル1を突破し、先攻することによってオセローの配置にプレッシャーを掛けなくてはいけないと私は思っている。その為には、ペリーが必要不可欠であり、替えが効かない重要なキャラなのだ。そのペリーと次点の神威まで4・5ピックでGVに取られた獣神亭は苦境に立たされる。実際に試してみればわかるのだが、貫通ワープキャラで替えのきくキャラがいないのだ。練習不足。のようにマナを使わずに最終ピックで要のラミエルをとる場合、最後まで相手にピックを迷わせることができる。しかし、最初のピックでマナを選択してしまっては、マナ主体である事が明白であり、マナ編成に必要なキャラを妨害するのは至極当然だ。あそこはマナを最終ピックにすべきだったと私は思うし、マナが取られるところまで想定してピック考察すべきだった。

ピックで焦ったと語るGVだが、オセローはいるし、貫通ワープで強力な神威・ペリーが取れて願ったり叶ったりだったのではないだろうか。獣神亭は最後にピックしたウォッカをどう言う意図でピック12キャラの中に入れたのかは不明だが、後攻ピックの切り札らしい働きは見られなかった。

試合開始直後、Leadウィズ。選手が放ったマナは全友情を拾って右端へ。結果友情火力が足りず左上の雑魚が残る。配置としても若干上に止まってしまったマナ。対するGVは綺麗にオセローを配置。続くアロンダイトでの調整も問題ない。

マナの配置がズレた獣神亭はその後もインボリュートスフィアが雑魚中心の弱点に当たらず、雑魚処理を取りこぼして行く。

GVは多少オセローがブレるものの、Third星選手の3手目・7手目スーパーショットでオセローを中心から逃がさない。綺麗な立ち回りで難なくベスト8をものにした。

ベスト8を勝利しツアーファイナル確定へ一歩前進したGV。第1試合で追う4Sleepersが勝利したことで、さらに差が広がり窮地に立つ【愛】獣神亭一門。果敢な挑戦ではあったが正直準備不足の蛮勇と評する他ない。負け方としても非常に後味の悪い負け方となってしまった。いまいち勝ちに恵まれない【愛】獣神亭一門。TAでは上位が取れるので実力はある。何かが噛み合っていない。

f:id:furutori_namu:20181211143603g:plain

▲かなりズレてしまったオセローを斜めの動きで真ん中に戻す。星選手のスーパーショット!!

 

ベスト8第3試合 今池壁ドンズαvsはなっぷ 

f:id:furutori_namu:20181211140210j:plain

TA1位通過、今度こそ完全優勝へ向かう今池壁ドンズα。そこへ不気味に忍び寄る地元はなっぷ。まさかポイント争いの激しい中、自ら王者に挑むチームが現れるとは思わなかった。後日談だが「壁ドンズは絶対に炎撃を選ぶ。壁ドンズを落とすなら炎撃だ」という事で壁ドンズに当たるのを決めていたらしい。どんなロジックで壁ドンズが炎撃を選ぶと結論付けたのか全く不明だが、これが綺麗にハマる。

登場から1年半が経ち、様相を新たにした難関「炎撃の凶弾」。それぞれ登場当時とは違ったキャラクターをピックして行くが、基本は従来通り貫通の強キャラを選択。しかし、最後8ピック目ではなっぷは反射のカグツチをピック。このカグツチが壁ドンズへのジョーカーとなる。

試合は互角に進んで3手目、注目のカグツチに順番が回る。お互いほぼ同時に放った3手目は見事に中ボスヴィシャスを削りきる。しかし、マッチ気味に急ブレーキしたカグツチに対し、超重力バリアを持つモンストローズは止まることが出来ない。ここで出来たリードは10秒。その後両者順調にクエストを進めるが、この10秒の差は大きく壁ドンズは試合をひっくり返すことが出来なかった。値千金の勝利を手にしたはなっぷが地元優勝に弾みをつけた。

あの変態的な妖光刹那編成をしたはなっぷ。今回のカグツチ編成はどれほど難しいのか。早速検証してみた。

まず1手目、これはどの編成でも同じだが、しっかりとリドラを3体倒した後、跳ね返って配置。この配置位置が悪いと編成によってはバトル2で友情コンボが発動せずに突破ができなくなってしまう。今回のカグツチ編成はバトル2では影響ないが、バトル4の中ボスループヒットの為になるべく中央寄りに帰ってこなくてはいけない。

2手目、バトル2の1手抜けだが、この編成ではカグツチのキラーが載る貫通ロックオン衝撃波を使用する。ただカグツチに当たればいい訳ではなく、ブロックを使って反射しカグツチの右側を触って中央に位置調整。かつ、この時Anchorのカマエルは触ってはいけない。カマエルに触れると右にズレてしまい4手目が難しくなる。そして自分は右上の雑魚を倒しながら、ブロック寄りに帰ってくる。なるべくブロック寄りに帰ってこないと、バトル4でブロックに載らず中ボスへ当たりに行けない。

中ボス下に挟まった3手目のカグツチも一見簡単そうに見えるが、マッチのポイントは狭く正確に打たなくては削り残し、そのあとの手番を全てズラしてしまう。確実に中ボスを削りきるなら、壁ドンズの選択したモンストローズの方が正解だ。

4手目で小陸選手がアルマゲドンを上にあげ、自分はバトル5でループヒットを狙う配置につく。ここまでの一巡目で各々がキッチリと難しい役目を果たしていく。

長々と書いてしまったので、おそらく混乱すると思う。これらを頭に入れてもう一度この試合を見て欲しい。非常に繊細な立ち回りをしているかがよくわかる。全てが綺麗に動き無駄が一切ない。

6手目で打ったアルマゲドンがブロックに阻まれカグツチまで届いていないが、おそらくここでカグツチの友情を使って突破が理想手だろう。しかし、Third乙くん選手の放ったカグツチは中ボスと雑魚を倒してしっかり中央下配置へ戻ってきた。想定がズレたことによって、貫通でないカグツチが邪魔になってしまうシーンだが、役割以上の働きをしている。

妖光の刹那編成に比べれば難易度は低いが、それでも安定させるのは非常に難しい。

どのチームもThird反射は考察していると思う。しかし、採用するかとなると、おそらく止まりが遅くても安定する貫通4を選ぶだろう。はなっぷは用意周到な戦略と繊細な立ち回りでジャイアントキリングを成し遂げた。地元優勝に向け気合い十分、ポイントランキング7位のはなっぷがツアー後半戦に嵐を巻き起こす。

f:id:furutori_namu:20181211143636g:plain

アルマゲドンを上げながら、自身も絶妙な位置に停止し、バトル5でループヒットする見事な配置。はなっぷの完成度が高いことがわかる小陸選手の1手。どのショットも捨てがたいが、特にこのショットに注目したい。


ベスト8第4試合 アラブルズvsらぶましーん

f:id:furutori_namu:20181211140234j:plain

大阪王者アラブルズvs何としても1勝、もう後がないらぶましーん。

両者ピックは基本的に貫通アンチ重力バリア持ちのキャラクターをピック。アンチ重力バリアを持たない毛利元就や瑠璃をピック。止まりが早く、両者短いターンで打てるオールアンチSSの使い方次第で大きなダメージ源になる。お互いショットに時間をかけて確実にバトル1・2をクリア。3手目は雑魚処理。4手目で中ボス突破を狙うが、アラブルズは弱点位置に嫌われる。

上弱点を引いたAnchorぺぺ選手は少し角度をつけてモンストローズを放つが、削りきる前にブロックから飛び出してしまう。このリカバリーに2手費やしたアラブルズがらぶましーんを追う展開となるが、配置が良く次のバトル4ですぐに追いつく。同じ11手目でバトル5のゲージを削りきるが、ここでチームの特徴が出てしまう。削りが甘かったラミエルがスピードアップを使い跳ね返ってきて突破するアラブルズ。削りきった後にスピードアップしてしまい止まり切れないらぶましーん。ここでもアラブルズは荒ぶりを味方につけた。ここでの9秒の差は大きく。アラブルズが一足先にフィニッシュ。

らぶましーんは4戦連続ベスト8敗退。最終戦名古屋を待たずツアーファイナル進出が叶わなくなってしまった。 

f:id:furutori_namu:20181211143641g:plain

▲やはりアラブルズにスピードアップを与えるのは危険だ。

 

セミファイナルは4Sleepersvsはなっぷ、GVvsアラブルズ

激化するツアーファイナル進出争いを抜け出るのはどのチームか。

 

以上、ベスト8編でした。

それでは次回福岡会場「セミファイナル」でお会いしましょう

隹ナムでした

 


【第4戦 福岡会場】モンスターストライク プロフェッショナルズ2018 トーナメントツアー