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モンストスタジアムの大会考察ブログです

【福岡】総括

こんにちは隹ナムです。

12月8日に開催された福岡会場の総括をしていこうと思います。

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●モンプロは新たなステージに到達した

福岡大会のトーナメント表を見た単純な感想は、セミファイナル進出チームはポイントランキングでも上位に位置しているということだ。ランキング1位の今池壁ドンズαはベスト8で敗れたが、あれは完全にはなっぷにしてやられた。後日談だが、はなっぷは最初から今池壁ドンズαを炎撃の凶弾で仕留めるために動いていた。なんならTAで下位に沈んだ事さえ壁ドンズにベスト8で当たるために順位を落としたとさえ思えてくる。かなり綱渡りな戦術だが、それを見事に完遂するはなっぷ恐るべしだ。

ともあれ、セミファイナルに進出したのはツアーファイナル圏内に位置する上位陣。これは偶然か、必然なのか。私はツアー戦を戦い抜く内に、各チームの実力差が明白になってきた結果が現れているのではないかと考えている。

プロツアーが始まる前、新規チームは大舞台に立つ経験というものが乏しかった。8チーム中、古参で大舞台慣れしているのはGP 2016・2018王者今池壁ドンズα、GP2017王者練習不足。、闘会議CUP2018王者【愛】獣神亭一門の3チームだ。他のチームも各地方予選・GP2018決勝大会で表舞台に立ったとはいえ、まだまだ経験という点では浅かったと見える。

この「経験」という部分は舞台慣れの部分など様々な要素があると思うが、やはり一発勝負の緊張感、多くの目が見つめる本戦に出なくては体験できないものだった。

実力もさることながら、その経験の差がGP2018の決勝、ツアー1・2戦目優勝という形で今池壁ドンズαに恩恵をもたらしたと思う。しかし、このツアー連戦というのはこれまでのグランプリ勢が培った3年という経験をたった3ヶ月で凌駕するものだと私は思っている。GP2016から始まったモンストグランプリだが、大舞台の本戦はGP 2016・GP2017・闘会議CUP2018・GP2018の4大会のみだ。これに匹敵する経験を新規チームは東京・仙台・大阪で経験できたと思っている。年に1回、もしくは半年に1回だった経験を2週間毎に体験する。ましてや大会が終わってもすぐに次の大会に向け意識を切り替えなくてはいけない。各選手兼業プロがほとんどにも関わらず、かなり多忙な3ヶ月だっただろう。

経験は積み重なるが、青天井ではない。現状では各チーム経験の差などほぼないと思っている。では勝負を分けたのはどこなのか。ツアー4戦目にして勝敗を分けた要素。それは「キャラ性能を使い切れるか」ということだと思っている。

ここでいうキャラ性能とは主にスピードだ。このブログの一番最初に説明したスタジアムの勝敗を分ける要素のなかの「止まりの速さ」という点に着目したい。

これまでのGPやツアー序盤で勝敗を左右したのは、「考察の深さ」と「ミスをしないこと」が大きいと思う。とにかく想定通り、ミスをせずに立ち回る。編成は万が一ミスをしてもリカバリーが効く編成をとる。これが重要だった。幕張で対戦しているとはいえ、各チームどこまで仕上げてくるかわからない状況。自分たちもツアーという初の試みでどこまで出来るのかという中ではまず「ミスをしない」ということが非常に重要になっていた。リカバリーという点では余剰火力を入れておかなくてはいけない。詰めれば5秒のところも安全率を見て8秒の編成をとる方が序盤は有利に働いた。

しかし、ツアーが進むにつれ、重要度は変化する。ツアー3戦目ともなれば人前でプレイすることに慣れてくる。各チーム考察も進み、打ち方も早くなり、ミスをしなくなる。現に東京・仙台でミスが多かった冥黒の女王は、大阪TAで全チームミスなく序盤を切り抜けた。重要だった「ミスをしない」は当たり前の事になってくる。ミスをするようではこの先勝てない。ミスをしない前提でさらに一歩踏み込んで武器を手にしなくてはいけない。

それが「止まりの速さ」だ。

この止まりの速さは諸刃の剣である。止まるのが速いということは余分な動作が出来ないということだ。例えば縦カンで敵を倒すとしよう。3HITすれば倒せる状況であなたはギリギリ3HIT目で綺麗に止まるキャラクターを選択できるだろうか?本家モンストなら強力なキャラで5HITでも6HITでも当たれる速いキャラを使えばいい。本家モンストで重要なのはタイムよりも、倒しきることだ。しかしタイムを競うスタジアムにおいては3HIT目できっちり止まるキャラクターの方が優秀だ。だが、少しでも目測を誤れば敵が倒せず、余計に時間がかかる。3HITのキャラは「性能を使い切ってこそ」真価を発揮する。

それが今回TAで今池壁ドンズαが弁財天の代わりに使用したムーであり、炎撃ではなっぷがモンストローズの代わりに使用したカグツチ。赤刃でGVが使用したアロンダイトもそうでないかと思っている。これらのキャラクターを使い切ってこそ細かいタイムを詰めることが出来る。

上位陣は止まりの速さまで考慮して編成を組んできている。そういう次元にモンストスタジアムのプロはプレイのステージを上げたのだ。おそらくこの流れについていけなくてはこの先プロチームで勝つことは難しいのではないかと思う。この過密スケジュールのプロツアーおよびe-sports化という流れが、モンストスタジアムというコンテンツを一つ上のカテゴリーに昇華させた。まだまだモンストスタジアムは熱くなると確信できる。

この流れで厳しい立場に立たされるのが、現状表舞台が無いアマチュアチームだ。

年に1回のグランプリでしか貴重な経験が出来ないアマチュアチームはプロチームとの実力差がどんどん開いていく。今後、プロアマ混合大会やプロチームに新規参入した場合。そこまでの次元に達したプロチームと渡り歩き結果を出さなければならない。なかなか厳しい状況だが、モンストスタジアム界全体がレベルアップしなくてはならないので、頑張ってプロを唸らせるプレイを磨くしかない。

 

 

 

●あと1戦 気になるポイントの行方は

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福岡終了時点で、ランキング1位の今池壁ドンズαが12月29日東京で行われるツアーファイナルの出場権を確定させた。他チームのランキングは上記の通り。残念ながら8位らぶましーんは最終戦を待たずしてツアーファイナル進出の可能性がなくなってしまった。5位〜7位のチームも可能性はあるものの、ツアーファイナル進出には非常に厳しい戦いをしなくてはならない。上位陣はポイントの余裕はあるものの、ベスト8で消えると危ない位置の為、気を抜くことは出来ない。

細かいポイント計算およびツアーファイナル進出条件は次回【名古屋】事前情報編でお話ししよう。

次戦はツアー最終戦名古屋。プロ8チームが一堂に会する大会は2018年最後となる。ツアーファイナルの行方そしてらぶましーんはツアー1勝を勝ち取れるのか。様々なところに注目して観戦を楽しみたい。

 

以上、福岡総括でした。

次回は、最終戦名古屋の注目ポイントを解説していこうと思います。

それでは次回名古屋会場「事前情報」でお会いしましょう

隹ナムでした


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