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モンストスタジアムの大会考察ブログです

【名古屋】タイムアタック

こんにちは隹ナムです。

12月22日に開催された名古屋会場を考察していこうと思います。

それでは今回は「タイムアタックラウンド」編です。

 

タイムアタック「赤刃の鬼将」

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▲らぶましーんが快心のタイムをマーク。2位獣神亭との差はわずか0.09秒!!

様々な想いの交差する最終戦。スタートは「赤刃の鬼将」、熱気に包まれた名古屋の地でファーストアタックはランキング最下位のらぶましーん。ツアーファイナル進出の可能性は消えてしまったが、プロとしてストライカーとしての気持ちは消えていない。いきなり綺麗な立ち回りで好タイムを叩き出し、名古屋を沸かせ、後続に発破をかける。

例によってTA下位チームの映像は残っていないので割愛。現地からYUKKOさんが編成を送ってくださったので。編成とクリアタイムのみ紹介致します。YUKKOさんいつもありがとうございます。

TA8位:はなっぷ マナ・神威・ローレライ・出雲

TA7位:4Sleepers  オセロー・レディアーク・ペリー・ルシファー

TA6位:GV             オセロー・アロンダイト・出雲・神威

TA5位:練習不足。オセロー・カマエル妲己ローレライ

 

ランキング4位前回大会優勝のはなっぷがまさかの大ブレーキ。TA8位発進・獲得ポイント1で後続の追従を許した。これで活気付くのは4位の座を狙う練習不足。【愛】獣神亭一門、4Sleepers。特に【愛】獣神亭一門ははなっぷが8位に沈んだことでツアーファイナルへ「優勝すれば他の結果にかかわらず出場権獲得」という自力進出の可能性が復活した。珍しく下位に沈んだのは地元中部代表GV。地元のプレッシャーか、ツアー初めてのTA下位からのスタートとなった。逆転進出に一番近い4Sleepersははなっぷよりも上の順位は獲得したが、詰めた差はわずか1ポイント。計算上、準優勝ではなっぷがベスト8敗退でも同点までしか追いつけない。そうなると規定により優勝回数の多いはなっぷに出場権が与えられる。準優勝で出場権獲得の可能性がなくなってしまい、残るは優勝しかなくなってしまう。

 

それでは上位4チームを見ていこう。

 

TA4位 アラブルズ

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これまでバトルラウンドは好成績だが、TAは4戦連続下位に沈み映像が残っていなかったアラブルズ。秘密主義のアラブルズが最終戦にしてついにそのベールを脱いだ!

パーティーはオセローを軸にサンダルフォン、ロビンフット、リン・ツーという編成。オセローは定番だが、貫通枠の3キャラは初登場。恐らくサンダルフォンはバトル6でボス弱点へ回復弾を入れる為だろう。回復弾というと回復の機能に目が行きがちだが、ダメージ威力もかなり高い。弱点側にサンダルフォン、右側にオセローを配置し、オセローの白爆発で回復弾を発動させるとリバースダンク軌道で弱点に高威力の回復弾を当てる事ができる。ロビンフット、リン・ツーは鈍足の強友情で攻撃力と止まりの速さを考えての編成と考えられる。アラブルズといえばラストの反射大暴れが印象的だが、今回はサンダルフォンが大暴れした。順調に進んでいた6手目、易々突破かと思われたsecond KEVIN選手の一打は止まる間際にスピードアップウォールに触れ加速、反対側の壁にも触れて暴れまくる。いつもはスピードアップが味方するアラブルズだが珍しくスピードアップに遊ばれてしまった。それでも楽しそうなアラブルズ。KEVIN選手は思わず端末から手を離すし、ぺぺ選手は手を叩いて笑っている。もはや試合中とは思えないお茶の間の緩さ。この気負わなさが彼らの強さ・人気の秘密だろうか。

オセローの配置がズレてしまったが、SSが溜まるタイミングに助けられ配置を乱打で修正。バトル6ではサンダルフォン・ロビンフットをボス裏にしっかり配置し、3手でしっかりボスを沈めた。途中、想定外はあったものの、12手に収めトップとのタイム差は1秒。リーダーKEVIN選手の地元で、明るく楽しく好成績を狙う。

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▲スピードアップで爆笑w流石アラブルズ

 

TA3位 今池壁ドンズα

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GP2017中部予選以来1年半ぶりに名古屋凱旋を果たした今池壁ドンズα。

今回考察が非常に難しかったのが今池壁ドンズαだった。オセロー奇跡の瞬間移動は置いておくとして、それまでが果たして想定通りだったのか。ミスを綺麗にリカバリーしたのか。非常に解釈が難しい。

初手、直接中央に配置に行くチームが多い中、左上角を使ってオセローを中央配置。単純に初期位置の違いかもしれないが、恐らくオセローの配置をより左に止めるためではないだろうか。想定上、左のふぁいりんを倒して空間が空くため、中央よりやや左に止まった方が2手目がオセローを下げやすい。

順調に進む今池壁ドンズαだが、4手目、オセローが大きく右にズレる。通常なら調整ミスだ。珍しいミスかと思われたが、続くバトル4でオセローを微調整し1手で中ボスを処理する。右にズレていた影響で左上下のふぁいりんが残ってしまう。解説のS嶋氏はこれを「あえて残してスピードアップウォールを出さないようにした」と評した。本当のところは本人達しかわからないが、私はオセローが中央配置なら6手目で抜けられていたのではないかと考えている。時間がなくて検証する十分な時間がないので定かではないが、なんとなくサンダルフォンの配置と弱点の位置関係から6手目で抜けられる気がしてならない。

もう一つはその6手目サンダルフォンによってオセローが再び右にズレたことだ。恐らく想定ではオセローは中央に残り、8手目で雑魚全処理、9手目でSS裏当て配置して突破。10手目でサンダルフォンボス裏配置、11手目フィニッシュだったのでは無いだろうか。バトル6突入時にオセローが奇跡的に飛ばなければ13手までかかっていたように思う。あのままボス右側にズレた場合、2手では削りきれる気がしないのだ。

それでも3位につけ、地元優勝に向け上々の滑り出しを見せた今池壁ドンズα。3戦ぶりのツアー優勝。そして譲れない地元中部での優勝へ気合十分だ。

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▲微妙な位置のオセローが奇跡の瞬間移動。S嶋氏が観客全員の心を代弁した「そんなバカな」

 

TA2位 【愛】獣神亭一門

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獣神亭としての意地。わずかな希望だがツアーファイナル進出権獲得に向けTAでも好成績を残す事が求められる【愛】獣神亭一門はGP2018と前戦福岡で敗北を味わった因縁の赤刃に挑む。チームの士気は高い、これまでとは雰囲気が一新している。正直、獣神亭はこれまでのツアーを見ていて、TAは成績を残すものの、ランキングではファイナル進出どころかその椅子を争うことすら難しいだろうと思っていた。しかし、名古屋で戦う彼らは2週間前とは別チームだった。ギリギリまで追い込まれてチームとして覚醒したのか、この2週間で何があったかはわからない。映像的にはベスト8の方が先に見ているが、ベスト8を見たときも、選手から感じたのは「勝てる獣神亭」という印象だ。それはショットよりも戦う姿勢に現れていたように思う。

立ち回りも順調、綺麗にオセローの中央配置を守りクエストを進めていく。6手目けーどら選手のショットはしっかり突破して、ギリギリスピードアップウォールを触らない絶妙な角度。ここで壁に触れるとアラブルズのように笑うしかないのだが、しっかりと止めて見せた。続くリーダーあーぼー選手も7手目見事な出雲捌き。途中完全にイレバンしているのだが、運も味方につけボス下でダメージを稼ぎ出した。

バトル6を落ち着いて削り切り11手でフィニッシュ。トップらぶましーんにはわずか0.09秒差で届かず、しかしこれまでの低迷を払拭する素晴らしいタイムアタックだった。

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▲本当にギリギリでレディアークを止める。

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▲イレバンしているが運も味方し、変なところには飛ばさない。

 

TA1位 らぶましーん

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正直な話をすると、ここにらぶましーんの名前が刻まれるなど全く思っていなかった。

終戦を前にツアーファイナルの出場権を失ってしまったらぶましーん。ツアー中まだ一勝もできておらず、自分たちのため、ファンの為に必ず名古屋で一矢報いてくれると思ってはいたが、こんな形で体現するとは思っていなかった。現地で見ていたファンはもちろん、Twitterの速報やライブでのTA順位発表で驚いたファンも多いだろう。これまでTAでもバトルラウンドでも低迷していたらぶましーんが、TAとはいえ遂に1位に名を刻んだ。

名古屋TAのファーストアタック。らぶましーんは非常に綺麗な立ち回りでオセローを操っていく。8手目かか選手の放った出雲は一度中ボスを通り過ぎ、帰ってきたところで中ボス下弱点殴り、抜けて左下配置のスーパーショット。これが偶然かと思いきやLeadゆう選手曰く「狙ったショット」だそうだ。しっかりダメージを稼ぎ、かつバトル6で衛星弾を供給できる位置に持っていく。これを狙って放つとはまさに神業だ。ラスト10手目のカマエルは恐らくオセローまで当たりに行ったルートだが、わずかにズレてラウンドフラッシュの発動ならず。しかし、出雲と神威でしっかりダメージが稼げていたので次の11手でフィニッシュ。2:25.551の好タイムを叩き出し、このタイムはTAが終了するまで破られることはなかった。

7月の幕張では有利と言われる先攻オセローをピックしながらも今池壁ドンズαにセミファイナルで敗れた赤刃の鬼将。ツアー最終戦できっちり借りは返した。

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▲もはや何反射読んでいるのかわからない神がかり的なショットだ。

有料チケットが即日完売し、追加販売されるほどの人気だった名古屋大会。

TAから熱い戦いが繰り広げられ、1位から4位までのタイム差がわずか1秒ほどという大接戦。地元優勝を目指す者、ツアーファイナルを掴む者、1勝を勝ち取りにいく者、思惑は様々だが熱い勝利への執念で集まったファンを熱狂させる。

 

以上、名古屋「タイムアタック」でした

本当はもっとしっかり編成を検証したいんですがツアーファイナルが控えているのでいつもより急ぎ足です。

それでは次回「ベスト8」でお会いしましょう。

隹ナムでした

 


【第5戦 名古屋会場】モンスターストライク プロフェッショナルズ2018 トーナメントツアー